第1回 受賞作品発表

先日実施いたしました「第1回 CHICORA BOOKS キャラクター絵本 出版大賞」では、たいへんたくさんのエントリー、力作のご応募をいただき、どうもありがとうございました。

***

3月に審査を重ね、このたび各出版化作品、各賞受賞作品が確定いたしましたので、本ページにおいて発表します。

第1回 キャラクター絵本 出版大賞の概要

第1回 CHICORA BOOKS キャラクター絵本 出版大賞」の概要は「第1回 募集要項」のページをご参照ください。

また、このたびの発表前の告知に関しましては、こちらの記事をご覧ください。

賞について

エントリー総数が約200作品と、当初の予想を上回ったのみならず、応募作品に力作が多く選考に苦心したため、当初予定していた「大賞」「優秀賞」「佳作」に「特別賞」「期待賞」「入選」の3種類の枠を追加し、以下のように確定いたしました。

大賞:1作品
[ 賞金 10万円(商品券)・出版(書籍化+流通)・賞品・賞状・講評 ]

優秀賞:2作品
[ 出版(書籍化+流通)・賞品・賞状・講評 ]

佳作:3作品
[ 出版(書籍化+流通)・賞品・賞状・講評 ]

特別賞:2作品
[ 賞状・次回応募時リード得点権・講評 ]

期待賞:9作品
[ 賞状・次回応募時リード得点権・講評 ]

入選:30作品
[ 次回応募時リード得点権・講評 ]

出版化されるのは「大賞」「優秀賞」「佳作」の計6作品となり、著者の合意をもって弊社の出版スケジュールに組み込まれます。

※ 出版時期は各作品のテーマや季節との相性ほか諸条件によりそれぞれ異なります。また、商業出版物として編集部によりひとつひとつ丁寧に手を入れてまいりますので発行までに5ヶ月〜1年半程度要する可能性があります。

願わくばすべての作品を出版化したいくらいでしたが、現実的にはどうしてもそういうわけにはいかないため、私どものできる精一杯を返させていただければと思い、上記追加枠(賞)及び副賞を設置した次第です。

審査の過程について

審査のプロセス

作品整理・情報チェック:3月上旬
第一次審査:3月第2週(審査員:3名)
第二次審査:3月第3週(審査員:4名)
出版化作品のノミネートと作者への確認作業:3月下旬
出版化作品の作品データ依頼等:〜4月上旬
ともに、CHICORA BOOKS編集部にて。

審査基準(一部)

審査は次のような基準に則って、各項目を5ポイント制とし、定められた係数を掛け合わせて集計するという方法で行われました。

※ 末尾の[かっこ]内の数字は、それぞれの項目の得点にかかる係数です。係数は、審査全体の中でその項目がどれだけ重要かを示す指標となり、ミニマムで0.5、マックスで3.0になります。

ぜひ、今後の作品づくりのご参考になさってください。

企画の切り口・方向性
└─ ターゲットの明確さ[1.5]
└─ テーマ・メッセージの新奇性・意外性[0.5]
└─ テーマ・メッセージの共感性[1.5]

ストーリー
└─ 起承転結のバランス[2.5]
└─ 導入の引き込む力[2.0]

ページネーションとレイアウト
└─ 構図の工夫[1.6]
└─ ページの切り替え[2.0]

文章表現力
└─ 文章の正しさ[0.8]
└─ 文章表現の世界観[2.0]

作画技術
└─ 画法の新奇性[0.8]
└─ 使用した画法のスキル[2.5]

キャラクターの魅力
└─ キャラクター設定における魅力[2.5]
└─ キャラクターのビジュアルにおける魅力[3.0]
└─ キャラクターのマーケティング見地から見る魅力[2.5]

総合
└─ 作品ヒットの可能性[3.0]
└─ 時事性が高いかどうか[0.8]
└─ 問題解決ソリューション度[0.5]

情報保護(セキュリティ)の関係上、上記でご紹介させていただいたものは審査項目の「一部のみ」とさせていただいております。

なお、ご応募いただいた各作品の評価シートの数値詳細は前項で記した「講評」とは異なるもので、ご本人であってもお伝えすることができませんので、お問い合わせはお控えくださいますよう、お願い申し上げます。

受賞作品

お待たせいたしました。

第1回 CHICORA BOOKS キャラクター絵本 出版大賞の受賞作品を発表いたします。

(作家名の敬称略、同賞内の順不同)

大賞

オバケのしわざ!?
都井佳彦

キャラクター設計・ストーリー構成・画・ターゲット設計すべてにおいて、たいへん完成度が高く、見事大賞に輝きました。メインキャストのりんちゃんの可愛らしさ、親しみやすさもよいですが、同じく主役級キャラのオバケのキャラ設定の意外性には審査員一同、心から楽しませていただきました。期待を頼もしく裏切る展開になっています。

優秀賞

やねうらべやのせんぷうき
しょこら・ぺす

画力もさることながら、文章のリズムも心地よく、読者がどのようにこの絵本を活用するとよいか、その作用がどうなって社会に及んでいくかなどについて、非常によく考え抜いてつくられている作品です。

優秀賞

にゃんにゃんにゃんたの だいへんしん
あいにゃん

ページ構成や構図に工夫が見られ、ストーリーの起承転結の組み立て方が秀逸でした。作画にルーキー感こそ見られますが、それを払拭できる強さでキャラクターの魅力が光っていて、たいへん将来性を感じられる作品です。

佳作

まどのむこうのカメロー
ホソイヨシコ

やや翳ったしっとりとした雰囲気の、ため息が出るような繊細なディテールを持つ画が全ページにわたって描かれています。ともだちを探しに家を出て歩き回るしかくい亀「カメロー」と、その姿を遠くから見守りつつ中継をする形で語る「ねこくん」の掛け合いが愛らしい作品です。

佳作

お野菜忍者 ベジ忍 キャベゾウ さいしょのにんむのまき
あきのはるの

小さいお子さまが愛着を持ちやすいような忍者キャラクターと野菜を掛け合わせて、子育て真っ最中の親御さんの助けになるような工夫が各所に施され、ベクターで描かれたイラストの完成度も高い、じつに見事な作品に仕上がっています。

佳作

はしのいえ
Junko Mukai

実在のマンドリンバンドをモデルにした「うた絵本」。水彩の透明感を活かして描写された水面や建物や動物たちから、音楽が聴こえてきそう。最後の見開きには、自作の同タイトルの歌の楽譜が載っています。本作は、遠くフィレンツェからご応募いただきました。

=== 以下はタイトルと作家名と写真のみの掲載とさせていただきます ===

特別賞

ポッチャリーズのサンドイッチやさん
sizutarou

特別賞

ウエッティーの世界
うえのまみ

=== 以下はタイトルと作家名(代表者)のみの掲載とさせていただきます ===

期待賞

こいあじキャンディ
吉田すだち

期待賞

もぐれないせんすいかん
ずか

期待賞

リッキーとアップルパイ
tsukiyatakeko

期待賞

ぼくがもつ
まるやまなお

期待賞

ミカの船
スミノモニカ

期待賞

プワリ プワリ
エサキヒサヨ

期待賞

まつじい
つきくさ

期待賞

水曜日のハンモック
まうららに

期待賞

ニーナのまほうのようさいてん
たがねつくし

入選

Happy Candy -ポップとおさんぽの巻-
エゾエ ユミコ

入選

あいうえおっけ~ぼくじょう
すみちゃん

入選

ヒダカラちゃん と ミギカラくん
いそがい こういちろう

入選

キャンディとチョコレートのおうじさま
もりしま リトル

入選

チャビーのおつかい
吉田雪美

入選

どうやって わけるの
竹島 亜紀子

入選

ピリアとあおみどりのほし ”The Rabbit Piria and the Blue-green Earth”
テティスひみ

入選

ママどこにいるの
八幡瑛子

入選

どーなっぱのさかあがり
うらかわむぎ

入選

パンになりたい
まるやま なお

入選

きみはきれいだ
nura

入選

ふーちゃんのおともだち
かわはらあつこ

入選

くいしんぼう こライオン
おざわ みのり

入選

クッキーブラウン 〜ある日の“ブラウンにっき”より〜
大島亜佐子

入選

ずんだくんのたからもの
さんぺいあい

入選

7389歳の大木 / A BIG 7389 YEAR OLD TREE
yumimillephy / ゆみ・ミルフィー

入選

かみのうえのパンダ
こぶかん

入選

てんてんとおひさま
はれときどきにじ

入選

ブルン! ブルン! はしれ、エイタのながれぼし号!!
都井佳彦

入選

デコポンとちいさなあおむしちゃん
さかもとめーぐ

入選

あさひって なあに?
なつみてい

入選

イエティのいえ
にしはま かおり

入選

夢みるぶたの貯金箱
いろはゆり

入選

パンケーキものがたり パンケリーナとめぐる世界のパンケーキ
くつぬぎ みちこ

入選

ねこの みゃあすく
ピイキ チナツ

入選

窮屈な7つの尾のFISH
北鹿

入選

すべてはわれわれのために
貝原舞

入選

もぐもぐちゃん
猪熊チアキ

入選

くろねこネーロとジャズのくに
ひでる

入選

ひょっとこハットがやってくる
しえ*ビタースイート

–以上–

「大賞」「優秀賞」「佳作」「特別賞」「期待賞」を受賞された方には授賞式についての詳細を直接ご連絡させていただきます。その後、「入選」を含むすべての受賞者に講評をお送りさせていただきます。

編集部よりメッセージ

このたびは、たいへん多くの力作のご応募、どうもありがとうございました。

性別や世代問わず、また、国内・海外問わずご応募いただけたことに、心より感謝申し上げます。

審査は……というと、ひとことで表すと「感謝と苦悩」の時間でした。

こちらの記事にも書きましたが、あまりの力作の多さに、絞り込まなくてはならないことの苦しささえ感じたものですから。

ご応募くださったすべての作品を受賞作品としたかったのが本音です。

当コンクールでは、審査基準を数値化し、係数をかけて、作品の最終的な総得点を導き出していますが、先述した審査基準項目および係数からも見て取れるように、特に「キャラクターの魅力」というポイントに重きを置いています(「キャラクター絵本 出版大賞」なので当然なのですが)。

ゆえに、たとえ画力や文章などの能力が高くても順位として上位に食い込めなかったり、逆に、それらに未熟な部分があっても高評価を得たりすることが起こり得ます。

それが面白いところでもあるのかなと考えています。

これまで何度もいろいろなコンクールやコンテストに応募してもなかなか受賞しなかったり、いくつもの出版社に持ち込みをしても出版が実現しなかったりして悩んでいる作家さんはたくさんいると思いますが、そんな方々も、こういった独自の審査基準をもって実施されるコンクールがあれば、期待以上の大きなチャンスを手にできるかもしれないのですから。

今回、受賞された方も、惜しくも逃してしまった方も、それぞれご自身の作品の強みに合ったコンクールに出会えるといいですね。

「キャラクター」という存在には、まるで魔法のような力があります。

キャラクターは作者から生み出されるものですが、作者そのものではなく、作者そのものではないのに、ひとり歩きしたのちに作者の目的を果たしてくれます。

また、作者は(あくまで想像するに)やや内向的な方が少し多めだと仮定して、これまたそういった方は自分自身をアピールすることは苦手だと想定します。

でもこの時代、黙っていれば勝手に作者を見つけて高く評価して世に出してくれるなんてことは奇跡以外にありえません。

だから自分のことは自分で発信しないといけないわけですが、それが苦手な人は打つ手がほとんどなくなってしまいます。

そこにきて、キャラクターはすごくいい動きをします。

あなたが作者だとして、あなたが生み出したキャラクターを愛さないということがありますか? もし「ある」としても、稀でしょう。

そして、あなたはきっと、あなたが生み出したキャラクターに日の目を見せてあげるためになら、きっと頑張れるわけです。自分自身のことだと思うと湧かなかったエネルギーと共に。

自分のことを「かわいい」「すごい」と言える人はなかなかいないけれど、自分が生み出し、育てたキャラクターを「かわいい」「すごい」と褒められる人はたくさんいますし、自分のためには頑張れないけれど誰かのためなら頑張れる! という人もたくさんいます。

あなたが愛を手向ける相手が、自分以外の誰かになったとき、そこに信じられないくらい強いパワーが宿るのです。

そして強いパワーが宿った場所には、かならず「ドラマ」が生まれます。

「心が震えるようなリアルなドラマを見たい!」

そんな想いをもって、弊社では「キャラクター絵本 出版大賞」を実施しています。

このコンクールを通して、たくさんの愛を注がれるキャラクターがひとつ(ひとり?)でも多く誕生し、育ち、羽ばたいていくことを熱望しています。

第2回 キャラクター絵本 出版大賞 実施予告

CHICORA BOOKS キャラクター絵本 出版大賞の「第2回」の実施は、およそ1年後の2019年11月(エントリー受付開始)から2020年3月(作品送付締切)を予定しています。

募集要項については、第1回実施時の骨子を大きく変える予定はございません。基本的には、第1回の要項やFAQが参考になるかと思います。ただし、詳細は変わることがあるかもしれませんので、かならず適宜、要項をご確認ください。

情報発信は引き続き、当ホームページをご参照いただくか、弊社運営のSNS(TwitterfacebookページInstagram)をチェックいただきますよう、お願い申し上げます。また、そのほか、各種公募情報サイトに掲載する予定です。

改めまして、このたびは「第1回 CHICORA BOOKS キャラクター絵本 出版大賞」にエントリー・ご応募くださったり、ご興味を持ってくださったりして、本当にどうもありがとうございました。

一同、心より、厚くお礼を申し上げます。

CHICORA BOOKS